2016年3月13日日曜日

JAWS DAYS 2016 に参加して、勉強になった3つのセッションと面白かった3つのライトニングトーク

 東京リージョンができて5年、S3をリリースして10年という節目の年ということで、今年のAWS界隈は大いに盛り上がっているみたいです。その中でも年に一度のお祭り騒ぎ、JAWS DAYS 2016 に参加してきました。会場のベルサール新宿グランドには、1000人を超えるAWSのユーザーが集まり、想像を遥かに超える熱気で、大変刺激を受けてきました。
家に帰るまでが遠足。ブログをアップするまでが勉強会。
という格言(?)に従って、ブログをアップしてみます。




 JAWS DAYS とは、JAWS-UGというAWSをこれから始める人からすでにバリバリAWSを使っている人まで誰でも参加できるフォーラムが主催する、年に一度のお祭です。頭についてるJはJapanのJで、ロゴなんかをみると、JAWS-UGの下には、Amason Web Service User Group Japan と表記があります。JAWSのサメをモチーフにしたロゴは秀逸ですよね。



なるほど、サメの目の部分が繰り抜かれていたのは、こういうことか。


 今年は、「Move Up the Next Cloud」をテーマに、センタートラック・AWS Technical Deep Dive・ユーザートラック・The Next Cloud・Workshop・HackDay・JAWS-UG出張勉強会の7トラックで合計36セッションに加えて懇親会という盛り沢山の一日でした。

WorkShopトラックの様子。皆さん真剣にハンズオン中

 残念ながら所用で、午前中にあった金春利幸氏(@t_konparu)の[キーノート]JAWS-UGこれまでとこれからのセッションが見れなかったのですが、午後からだけでも十分に楽しめたので、勉強になったセッションを紹介します。




 最近何かと話題のSORACOMさん、気になって気になって仕方なかったので、聞いてきました。なるほど、こういう仕組みなのか、と今更ながらに理解しました。勉強になります。玉川憲氏(@kentamagawa)は元AWSの中の人なので、AWSを広める側から使う側へ、という視点の変化もAWS愛に溢れていて興味深かったです。「IoTはテクノロジーの総合格闘技」「フルスタックエンジニアからフルスケールエンジニアへ」など示唆に富むメッセージが沢山でした。「世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会へ」というコーポレートメッセージも素敵です。ちなみに、SORACOMさんのサービス名は、Air、Beam、Canal、Direct、Endorse、Funnelとアルファベット順になっているそうで、次のサービスが楽しみですね。4月1日のエイプリルフールネタで、Gundamとか発表して欲しい、と思うのは私だけでしょうか?

さらっと新サービスのリリースもありました。スピード早いなぁ。

金融クラウド&FINTECH最新動向 ~AWSで金融のイノベーション!




 渥美俊英氏がFINTECHを語る!クラウドって金融や医療の分野には入りにくいというイメージがあったので個人的にすごく注目してたセッションですが、結論一番聞いてて面白かったです。何より渥美俊英氏と一緒に登壇しているのが、最近 Fintech ChallengeFintechアクセラレータ・プログラム などFintech分野に力を入れている三菱東京UFJ銀行の藤井達人氏と、総額約6億円の資金調達を成功させ最近何かと話題のFintech界隈でも抜群の注目度を誇る「世界水準の資産運用とリスク管理をすべての人に」がキャッチコピーのWealthNaviの柴山和久氏。この三人が一つのセッションに登壇してるとは、なんて贅沢な時間でしょう。Fintechの現場感というか、今まさに現在進行形で起こっているイノベーションの生々しい声が聞けて、非常に刺激的でした。

中でも、個人的にJAWS DAYS 2016 で一番衝撃を受けたスライドがこちら。



 TECH::CAMPに入ってプログラムの勉強を始めるところからスタートして、サービスの立ち上げまでがわずか10ヶ月だと…。しかもその間に法人設立、金融庁の認可を受けるなど、ヘビーなタスクをこなしながら…。さすが柴山和久氏、東大法学部→ハーバード大学→財務省→マッキンゼーの経歴は伊達じゃない、って感じですね。これからは、まずは業務知識を身につけて、その後プログラミングを身につけて、あっという間に他者が絶対真似できない個性的なサービスを立ち上げる、っていう例が沢山出てくるんだろうなぁとしみじみ実感しました。


エンジニアのキャリアとアウトプットを意識した成長戦略


センタートラックを満席にする及川卓也氏のセッション

 すごく勝手に Google のイメージが強かった及川卓也氏(@takoratta)ですが、いつの間にかQiitaIncrementsに転職されてたんですね。びっくりしました。そしてこのセッションは、ばりばり現役の人から今まさに就職活動をしている人まで、エンジニアとしてご飯を食べる人にはぜひ聞いて欲しいセッションでした。というか、社会人として何かしら仕事して飯食ってるすべての人に聞いて欲しいくらい良いセッションでした。なんというか、飄々と喋っている風で、込められている熱量がすごい。「アウトプットから考えよう」というメッセージは、ぐさっと刺さりましたね…。がんばろう。




及川さんの話、いろんな人に刺さりまくってるなぁ…笑

懇親会&LT大会


パワフルな登壇者に終始押されっぱなしのお司会の二人。よく頑張った。

 "スタートアップエンジニアはピザとビールがお好き"というのは個人的な見解ですが、ご多分にもれずビールも入って大いに盛り上がるLT大会。ここだけでも聞きに来てよかったかも、というほど、どのライトニングトークも聴き応えありました。全部で6本のLTが繰り広げられたのですが、その中でも面白かった3本を勝手にランキングしてみました。

オレオレSLA on AWS by 山下光洋氏




とにかく名言が多かった。
"色々書いてあるが結局保証しないって書いてあるSLA"
"手順どおりにやると間違うので読んでは行けないマニュアル"
"現場には1mlたりとも涙を流さない"
あるある過ぎて、共感度が半端なかったです。


Lambda と DynamoDB で Twitter Bot を作ってみた by 藤原蓮氏




え?LT初めてなの?ってくらい熟れたLTにびっくりです。最近の大学院生、恐るべし。そしてAWS愛に満ち溢れた内容にほっこりしました。TwitterのBotなんて、当たり前に作れる時代なんですねぇ。

BoCue3(ボッキューさん) by 大串肇




いや、ちょっとライトニングトークの概念を覆された感じです。ガツンときました、衝撃が。
" AI + IoT + AR " → 旬のワード全部盛り
" Google + AWS + SORACOM " → 旬のテクノロジーも全部盛り
" ボッチにキューを出す!BoCue3 " → コンセプトが秀逸
そして仕上げに、歌って。懇親会場がライブハウスに早変わり?いやー、盛り上がり方が半端なかったです。すごい。完成されたLT芸を見せて頂きました。良かった。


 その他にも、吉澤和香菜氏のLTではスタートアップにおける30円の価値に気付かされました。


 そして、AWS芸人しみず氏(@shimy_net)の完成されたLT芸も素晴らしかった。SA Prime Now とか、そのコンセプトとテクノロジーの無駄遣い感が半端ない。でもこういう大人が本気を出した遊びって良いですよね。


その他雑感


すごいなー、と思ったのが、IT酒場放浪記でおなじみハンズラボの長谷川秀樹氏(@sakuramaru55)のセッション。ユーザートラックで行われていた
は、2回ともブースから溢れるほどの超満員の人だかりを作ってました。

黒山の人だかりに負けないくらい、スピーカー陣も盛り上がってました

 懇親会&LT大会でも、ジバニャンのコスチュームでステージ横に陣取って、誰よりも JAWS DAYS 2016 を楽しんでましたね。

一日経って少し検索して見るだけで、もうこれだけの情報が上がってきてるのも、コミュニティが盛り上がってる証拠ですね。
そして、夜も大いに盛り上がっていたようで…。



ユーザー会なので運営の皆さん、お疲れ様でした、と思ったら、スタッフのかたは2日連続でイベントが続いてるんですね、頭が下がります。

まとめ


 JAWS DAYS は初めて参加したんですが、想像を遥かに超えて楽しく、かつ勉強になりました。恐るべし、JAWS-UG。やっぱり盛り上がってますねー。午前中から行きたかった…。午後からの参加でしたが、これぞといったセッションはしっかり聞けたし、セッション以外でも色々な方とご挨拶出来て、思った以上に沢山の刺激を受けることができました。LTではドラも聞けたし、AWS麻雀も見れたし、予想以上に面白い一日でした。負けへんでー。そして、アウトプットを意識して、ブログを書く。

ちなみに、祭りのあとのこういう写真、結構好きです。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

この記事が面白かったらシェアお願いします